イギリスからの独立宣言して有名になったシーランド公国の自称国王ロイ・ベイツ氏が91歳で死去した。心からご冥福をお祈りします。
この自称独立国の「シーランド公国」は、北海の南端、イギリス南東岸から10km沖合いに浮かぶ構造物を領土と主張する自称国家である。バチカン市国よりも面積が小さい為、世界最小の国家を自称するが、シーランド公国を国家承認している国はない。つまり、イギリス領海付近の自称独立国である。
この自称独立国は、元々はイギリスが第二次大戦中に沿岸の防衛拠点として建設した海上要塞の一つである。戦時中は海軍兵員が常駐し、防衛拠点となっていたが、戦後は放棄されていた。
その後、1967年9月2日に元イギリス陸軍少佐で海賊放送の運営者だったパディ・ロイ・ベーツ氏が、イギリス放送法違反で訴えられた為、当時イギリスの領海外に存在したこの要塞に目をつけ独立宣言を発表、要塞を「シーランド」と名付け、自らロイ・ベーツ国王と名乗った。
イギリスは強制的に立ち退かせようと裁判に訴えたが、1968年11月25日に出された判決では、シーランドがイギリスの領海外に存在し、またイギリスを含めて周辺諸国が領有を主張していなかったことから、イギリス司法の管轄外とされた。そして、現在に至る。
シーランド公国の全景
イギリスの領海外にあるシーランド公国
「国王ロイ・ベイツ」と「王女ジョアン・ベイツ」
国王ロイの息子のマイケル氏
マイケル氏の家族
シーランド公国を支える台座は、国王自らが作り上げた
シーランド公国の10ドル硬貨
王女ジョアンの顔が描かれている
シーランド公国の国旗
シーランド公国のことを詳しく知りたい方は、ウィキペディアを参照して下さい。
自称独立国家の成り立ちから現在までの流れを読むと、面白くて興味深い内容になっています。
画像は「MailOnline」と「ウィキペディア」より
情報は「ウィキペディア」より
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