米国防総省が宇宙ゴミの回収・リサイクルを計画、プラネテスの世界が現実に!
米国防総省に実在する宇宙ゴミの回収・リサイクル計画を紹介しよう。米国防総省の計画では、役目を終えて引退した人工衛星の部品を宇宙空間で回収し、軌道上の人工衛星の部品として再利用することでコストの削減を目指す。

人工衛星が活動期間を終えてリタイアしても、搭載されているアンテナや太陽電池パネルなどの部品は、まだ正常に稼働している。しかし、現在は人工衛星の部品を宇宙空間で回収して再利用する活動は実施されていない。

1. 引退した人工衛星を捕獲して部品をリサイクル
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画像は「DailyMail」より
まとめ
・ 国防高等研究計画局(DARPA)の研究プロジェクトには、約159億円(180mドル)の巨費が投入されている。
・ 現在は人工衛星の部品を宇宙空間で回収して再利用する活動は実施されていない。
・ DARPAは、新しいプロジェクトで軍事宇宙ミッションの低コスト化を目指している。
・ 引退した人工衛星を専用ツールを使って捕獲するミニ衛星(サルベージ衛星)を個別に打ち上げる必要がある。 
・ この計画は「フェニックス・プログラム」と呼ばれ、不死鳥にちなんで名付けられた。
・ この計画のデモ・ミッションは、2016年に予定されている。

2. 国防高等研究計画庁(DARPA)
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画像は「DailyMail」より

米国防総省の内部部局の国防高等研究計画庁(DARPA)は、この技術をテストする為に約159億円(180mドル)の費用を支出している。回収した部品を軌道上の人工衛星に再利用することにより、新たにかかる費用の削減を実現できると考えている。 

この計画を実現するには、専用のミニ衛星(サルベージ衛星)を個別に打ち上げる必要がある。それを利用して、引退した人工衛星を専用ツールを使って捕獲する。この計画は「フェニックス・プログラム」と呼ばれ、デモ・ミッションは、2016年に予定されている。DARPAは、引退予定及び引退済みの140機の人工衛星の中から、最初のテストに使用する人口衛星を選定している。

ハーバード大学の天体物理学者ジョナサン・マクドウェル博士は、「長期的には、コスト削減に繋がる面白いアイデアである。しかし、最初の数回は、間違いなく、新しいアンテナを新たに作るより、回収コストが高価になるだろう。しかし、長い目で見れば、うまくいくかもしれない。今後のデモ・ミッションにおける最大の課題は、引退した衛星から、壊すことなくアンテナを分離し、そして、それを上手くミニ衛星(サルベージ衛星)に回収することだ。」と述べた。

要点のみまとめました。
詳しくは元記事を参照して下さい。

DailyMail(元記事)

Wikipedia
国防高等研究計画局(DARPA)


プラネテス
この人工衛星のリサイクル計画を見ると、細かいところはいろいろ違うが、NHKで放映されていたアニメ「プラネテス」に登場するスペースデブリ回収業者の仕事を連想してしまう。プラネテスの時代は2070年代であるが、その時代が着実に近づいてきているのかもしれない。

3. プラネテスに登場するスペースデブリ回収業者
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プラネテス(アニメ)