1908年に特許が取得された、鳩を利用する「鳩カメラ」を紹介しよう。この鳩カメラは、上空から街の風景を空撮する為に用いられる。もちろん、当時はGoogle Mapsの様な人工衛星写真など存在していない。ライト兄弟による有人動力飛行の成功が1903年なので、航空写真はまだ先の時代の話である。なので、当時としては、この鳩カメラは画期的な発明であった。
ドイツ人のJulius Neubronner博士は、1908年に時限装置式カメラの有効性が認められ、鳩カメラの特許を取得した。その後、Julius Neubronner博士は、1909年と1911年にドレスデン・フランクフルト・パリの国際博覧会で鳩カメラを発表して、名声を得た。
1908年の鳩カメラ
1. 鳩カメラ
2. カメラを固定する装置
主な特徴
・ 鳩がカメラを身に付けて飛行する。
・ 鳩は木製のカメラを身に付けて飛行できるように訓練された。
・ 木製カメラの重量は30~75gだった。
・ カメラのシャッターは時限式で作動する。(うまく撮影されるかは運任せ)
・ 鳩は50~100メートル上空を飛行する。
・ 鳩は50~100メートル上空を飛行する。
鳩カメラが撮影した写真
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6. ドイツ人のJulius Neubronner博士
画像は「DailyMail」より
スパイカメラとしても活躍
その後、この鳩カメラを発展させたものが、第一次世界大戦時に敵陣の様子を上空から撮影するのに用いられていた。
DailyMail(元記事)